2026.02.24
研究レポート
ガラクトオリゴ糖がマウスの免疫調節作用に与える影響
- #マウス試験
- #免疫
- #食物アレルギー

- マウスにガラクトオリゴ糖 (GOS) を混合した飼料を4週間与え、腸管関連免疫系への影響を評価しました。
- GOSの投与により、空腸パイエル板細胞培養液や大腸組織抽出液における総IgA量は増加する傾向が見られました。
- 卵白アレルギーを誘導したマウスにおいては血清総IgE量、脾臓細胞培養液総IgE量、卵白アルブミン特異的IgG1量、IL-4が有意に減少しました。
- アレルギー性鼻炎モデルマウスにおいても、くしゃみ回数を有意に抑制しました。
背景
ガラクトオリゴ糖 (GOS) は便性改善効果などが報告されているプレバイオティクスですが、免疫系への影響については検討されていませんでした。そこで本研究では、GOS摂取に動物の免疫系に与える影響を検討しました。
試験内容
6週齢のBALB/cマウスに、GOSを5%添加した飼料を4週間自由摂取させ、1週間ごとに糞便を採取し、4週間後には解剖してパイエル板や大腸を摘出して免疫系に対する影響を解析しました。
また、卵白アルブミンでアレルギー誘導されたマウスにも同様のGOS添加飼料を3週間自由摂取させ、血液や脾臓を摘出しました。
さらに、卵白アルブミンを鼻腔に投与することでアレルギー性鼻炎を誘導されたマウスにも同様のGOS添加飼料を3週間自由摂取させ、くしゃみや鼻掻き行動の回数を数えました。
結果と考察
糞便中の総IgA量はGOS投与2週目で有意に多くなり、3週目には対照群と同程度の値に低下しました。パイエル板細胞培養液や大腸組織抽出液中のIgA量は多くなる傾向でした。卵白アルブミンによるアレルギーの誘導では血清の総IgE量は増加しますが、GOSを摂取させておくことでその増加は有意に抑制されました。
また、脾臓細胞培養液中の総IgE産生量およびIL-4量、血清中の卵白アルブミン特異的IgG1量はGOSを摂取していないアレルギー誘導マウスと比較して有意に抑制されました。
さらにアレルギー性鼻炎を誘導したマウスにおいては、GOSを摂取させておくことでくしゃみ回数が有意に少なくなりました。
これらの結果はGOSが免疫細胞などへ直接影響しているものではなく、腸内フローラの改善を介したものであると考えられます。
引用文献
佐藤ら (2008) ガラクトオリゴ糖がマウスの免疫系に与える影響. 日本栄養・食糧学会誌. 61(2): 79-88.
https://doi.org/10.4327/jsnfs.61.79
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